JAガンバレ農業!
【第92回】

茶とサトウキビを栽培する旅農家
~高梁市松原町、浦田大輔さん~

(高梁市松原町)撮影日:令和元年5月30日
最後の一番茶を収穫する浦田さん

最後の一番茶を収穫する浦田さん

自らを「旅農家」と称し、高梁市松原町で茶「ヤブキタ」とサトウキビを栽培しているのが、浦田大輔さん(47)。浦田さんは、7年前に農業を志し岡山県玉野市からⅠターン。離農を考えている農家から耕作を頼まれ、栽培面積は増え続け、今では「ヤブキタ」約1.5ha、サトウキビ約30aまでに広がりました。

ゲーム関連会社を31歳の時に脱サラし、日本一周の旅に出かけ、その旅路で農業の醍醐味に魅了されました。当初は北海道や沖縄県を移住先として考えましたが、2011年の東日本大震災を機に「今後地震が起こったら地元・玉野も危ないかもしれない」と危機を感じ、帰郷。倉敷市で開催されたイベントで、高梁市の茶農家と出会い、同町で茶農家の一歩を歩みだしました。

茶は、JAびほくの加工品である煎茶等に生まれ変わるほか、高梁紅茶の原材料としても使われます。圃場が点在しているため、一番茶は約3週間かけて5月末まで収穫。今年産は暖冬や土づくりで、前年より500kg多く収穫することに成功しました。

地元で「昔このあたりでもサトウキビを作っていた」との情報をもとに、念願だったサトウキビ栽培にも挑戦。沖縄県・西表島で収穫支援をしながら栽培技術を学び、同町に適した作付体系を模索しています。

県内各地のマルシェへの出店や地元製菓会社とのコラボ商品の発売など、販路拡大にも力を入れています。本州でのサトウキビ栽培が珍しさを呼び、毎年開催する収穫体験には多くの参加者が訪れ、反響も大きいです。

茶生産では小学生向けの農業体験に取り組み、次世代の育成にも力を注ぐ浦田さん。「各地でさまざまなことを学んだ。日本の空の下で好きな作物を育て、仕事にできていることに喜びを感じている」と笑みをこぼしました。

一番茶

一番茶

収穫が進む茶畑

収穫が進む茶畑