JAガンバレ農業!
【第88回】

農福連携で賑やかな過疎地域に
~有限会社吉備高原ファーム~

(加賀郡吉備中央町)撮影日:平成31年2月8日
ホウレンソウの収穫作業を行う有限会社吉備高原ファームの職員

ホウレンソウの収穫作業を行う有限会社吉備高原ファームの職員

吉備中央町の(有)吉備高原ファームは、障害者の働く場と、農業で深刻化する人手不足解消に、就労継続支援A型事業所を立ち上げ、「農福連携」を実践しています。ホウレンソウなど野菜類やトウモロコシ、黒大豆を12ha、JAびほく管内特産「ニューピオーネ」などブドウ3.2haを栽培する同ファーム。事業所利用者の適正を見極めた分業制を取り入れ、地元に住む全員が活躍することで、品質の高い農産物の生産につなげています。

同ファームは、JAびほく直売所かよう青空市とグリーンセンターに出荷。冬は、食卓に彩を添えるホウレンソウの出荷作業が連日続いています。1.5haで栽培し、数日の冷え込みで甘味が増したホウレンソウに仕上がっています。

ファームでは事業所「アグリネット加賀」の利用者を雇用し、農福連携に取り組んでいます。事業所は、中山間地で利用者の働き場所が少ないことを懸念した同ファーム代表の山本陽子さん(61)が設立。2017年1月に認可を受け、9人が利用しています。山本さんは「こちらがカバーするばかりではなく、利用者も〝ありがとう〟と言ってもらえる場所を作ろう」と狙いを話します。

ホウレンソウの洗浄作業等を行う利用者と同ファームの職員

ホウレンソウの洗浄作業等を行う利用者と同ファームの職員

利用者に合った仕事を与えることで、仕事をする大切さや社会の適応能力の習得を促しています。ホウレンソウでは、同ファームの従業員が収穫し、職業指導員の指導を受けながら、利用者が洗浄など出荷・調製。この他、べた掛け資材の回収や、かん水なども任せ、年間を通じて農作業を学んでいます。

JAびほく直売所かよう青空市に並ぶ同ファームのホウレンソウ

JAびほく直売所かよう青空市に並ぶ同ファームのホウレンソウ

高齢化や過疎化が進む中山間地域は、労働力不足が深刻化しています。農業に関心を持つ利用者の雇用で、地域の労働人口を補いながら利用者のステップアップを目指す山本代表。「農福連携が、高齢化や過疎の進む中山間地のビジネスモデルになり、農業として持続可能な、賑やかな過疎地域にしていきたい」と展望します。

同ファームと事業所の皆さん

同ファームと事業所の皆さん