JAガンバレ農業!
【第84回】

単身赴任ファーマーでブドウ作り
~真庭市下呰部、午道洋夫さん~

(真庭市下呰部)撮影日:平成30年9月26日
集荷場に出荷された「ニューピオーネ」の出荷作業をする午道さん

集荷場に出荷された「ニューピオーネ」の出荷作業をする午道さん

真庭市下呰部で昨年から単身赴任ファーマーとして、JAびほく特産「ニューピオーネ」の栽培に挑戦しているのは、大阪府出身の午道洋夫さん(52)。大阪に妻と子どもを残し、10aの園地で栽培をしながら、JAの北房ブドウ集荷場で、ブドウの荷受作業に汗を流しています。農業研修を経て、今年から近所の先輩農家の園地を借りて、本格的な栽培を始め今年初収穫にこぎつけました。今年産のびほくの「ニューピオーネ」は、着色もよく高糖度に仕上がり日本農業賞大賞を受けて士気が高まり上々の仕上がり。そのため、「集荷場で多くの先輩農家の商品を見ていると、自分の商品が恥ずかしくなるが、出荷して実力をつけていきたい」と立派なブドウを作ろうと奮起しています。

大阪でサラリーマンをしていましたが、親の介護をきっかけに離職。家庭菜園をするうちに農業への興味を持ち始め、ハローワークの紹介で大阪での就農フェアやセミナーに足を運びました。県の担当者の熱い思いに惹かれ、産地見学バスツアーに参加。多くの農作物がある中、フルーツ王国岡山で就農するなら、「ニューピオーネ」を栽培しようと決意しました。バスツアーで真庭市北房地区の園地を訪れたときに、カルスト台地で栽培する風景に「フランスでブドウを作っているような雰囲気に惹かれた」とその地での栽培を望みました。

集荷場の作業員と意見を交わす午道さん(左)

集荷場の作業員と意見を交わす午道さん(左)

将来は70aまで栽培面積を増やしたいと願う午道さんですが、今はJA集荷場で顔を覚えてもらいながら、栽培や荷姿などの方法を学ぶ日々が続きます。「集荷場は、学びの宝庫。顔を覚えてもらうのが一番だが、ここでは北房管内のブドウ農家が全員分かり、みんなのブドウを見ることができ、毎日勉強になっている」と集荷場で働くメリットを話します。一緒に集荷場で働く人からも「大阪からブドウ農家を目指して一人で来て、ここでも責任を持って頑張っている」と応援しています。

親の介護をきっかけに将来の農業者としての健康寿命を考えるようになった牛道さん。あと何年作れて、ベテランと呼ばれるまでにいつかはなりたいと考える中で、露地栽培なら年に1回しか挑戦できません。ならば、少しでも早く栽培への一歩を踏み出し、「1回でも多くブドウを栽培して、ブドウ栽培だけで生計が立てられるようになりたい」と将来を見据えています。