JAガンバレ農業!
【第83回】

同級生同士でブドウ農家へ転身
~高梁市宇治町、鈴木雄一さん~

(高梁市宇治町)撮影日:平成30年8月20日
オーロラブラックの生育を確認する鈴木さん

オーロラブラックの生育を確認する鈴木さん

高梁市街から車で約20分、他の山の頂上と平行に位置する標高約500mの場所でブドウを栽培しているのは、鈴木雄一さん(39)。同級生の伊藤明さん(40)と一緒に、ニューピオーネとオーロラブラックを中心に1haを管理しています。8月下旬の収穫を目前に控え、最終調整に余念がありません。

鈴木さんは、神奈川県出身で建設関係のサラリーマン時代に、「自分の時間が持てる職業がしたい」と模索していたところ、農業へとたどり着きました。仲間との旅行が趣味であるため、時間を確保しようと仲間で事業を立ち上げようと模索していた矢先、首都圏で開かれた農業フェアが目に留まり、徐々に農業に魅了されていきました。料理人として働いていた伊藤さんも同様に、同じ思いをめぐらせていたそうです。

もちろん2人は、近県の山梨県での就農も考えましたが、移住などに積極的な岡山県に惹かれ、9年前に移住し、実務研修などを経て6年前に就農。高梁市内でのボランティアバイトや就農までの実務研修の中で、「ブドウは形を人の手で作り込んで商品にしていく果実。まさに『農業の芸術品』であり、他ではまねできないと実感した」と鈴木さんは振り返ります。

定植から6年目の今年、房数も増え本格出荷を迎えます。喜びと期待がある一方で、労働力の限界も感じています。昨年までは2人でできた作業が、樹の生長とともに2人では追いつかなくなっているのです。近所の人や、農作業受託業者の力を借りて、花穂整形などをこなしていますが、労働力不足の不安はぬぐえません。将来的な面積増加を考えている2人にとって、労働力不足の解消は重要な課題です。

標高約500mの山を切り開いた造成地で栽培中

標高約500mの山を切り開いた造成地で栽培中

労働力不足の解消を目指し、学園都市である高梁市の特徴に着目し、地元大学の留学生へ農作業の応援を頼む試みを始めています。鈴木さんは、「勉強が本業の大学生。農作業ができる日数は限られるが、大学生とのつながりを増やすことで労働力解消への一歩になるのではないか」と模索を始めています。

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