営農講座

ピオーネピオーネ

営農生産部園芸課 
継山 仁之 営農担当
090-2944-5656
担当者

樹の状態に応じた管理を(2018年10月)

 次年度へ向けて樹勢回復と維持強化を図るため、土づくり、施肥など樹の状態に応じた管理を行いましょう。

◆土づくりの3つのポイント(図1)

 土づくりを行う際の重要なポイントは、土の「物理性」「化学性」「生物性」改善を高めることが必要です

(図1)理想的な土(3つのバランス)

○物理性

 土の軟らかさや空気をどれくらい含んでいるかを表します。部分深耕を行い通気性・透水性・保水性保肥力を改善し、根が伸長しやすい土壌環境にしましょう。

○化学性

 土に含まれる栄養素の量とバランスを表し、施肥に関わります。土壌pH6~7が適しており、値が高すぎたり低すぎたりすると発根量が少なくなり、肥料の吸収阻害など生育に影響します。定期的に土壌診断を行い、適した土壌改良資材を使い分けましょう。

○生物性

 土壌微生物の種類とバランスを表します。有機物(完熟堆肥)や土壌改良剤の投入で、土壌団粒化し、通気性などを改善することで、微生物などが増え有機物・肥料の分解吸収に役立ちます。

◆基肥の施用

 基肥は、次作の発芽から収穫までの肥料成分を補給する施肥のことです。ピオーネなどの着色系ブドウでは、顆粒軟化期以降に土壌中が窒素量過多になっていると副梢の遅伸びや着色不良などを引き起こしやすくなります。収穫直前に窒素量が残り過ぎないように過度な施用には注意しましょう。

◆土づくり・施用時期

 びほく地域での土づくり・基肥の施用時期は10~11月中頃が主体です。ブドウの秋根は9~10月に発生が多く、11月に入り気温(地温)の低下(13℃以下)により肥料の分解不足や根の活力不足で吸収が劣る場合があります。中北部地域では冷え込みが早いので、まだ収穫中であっても基肥の施用は10月中、遅くても11月上旬までには施用しましょう。

 また土づくりについては、年内の発根量は少ないですが、次年度以降の細根増加に有効なので11月前半の時期までに行いましょう。

◆かん水

 施肥をしても乾燥状態が続くと肥料の分解、吸収が遅れ思いどおりの肥効が得られません。また、部分深耕した部分は土壌が乾燥しやすくなります。施肥・土づくりの後は、しっかりかん水をしましょう。

今月の防除例(作業防除暦より)