営農講座

桃

営農生産部園芸課 
信下 光晴 営農担当
080-1900-9044
担当者

人工授粉と晩霜対策を行いましょう(2017年4月)

 昨年は開花期の降雨の影響もあり、一部結実が悪い樹や灰星病なども発生しました。特に開花が早まると晩霜害が心配になります。降雨など天候の影響を避けることはできませんが、なるべく影響を少なくし、安定生産のために人工授粉と晩霜対策を行いましょう。

人工授粉(図1・表1)

 花粉のない品種には受粉作業が必要になります。受粉樹を混植している園では受粉作業をされない方もいますが、開花期に訪花昆虫が不活発なとき(気温が11℃以下や天候不良)や、開花期の降雨などで結実が不安定となる場合もあるので、人工授粉を行いましょう。また、増量剤を混ぜた花粉はその日に使い切ること、受粉後3時間以内に降雨があった場合は再度受粉を行なってください。

表1 モモ主要品種の花粉の有無
図1 人工授粉の手順(モモハウス栽培の手引きを参考)

予備摘果

 通常の天候で推移すれば、満開後20~25日頃には実止まりの確認ができます。低温条件が続く時は、結実不良・不受精を確認してから予備摘果を行います。早く行うほど果実肥大効果がありますが、清水白桃など核割れし易い品種は遅らせて、早生品種から取りかかります。

 最終着果数の2倍程度を目安に摘果しますが、生理的落果が多い品種は2.2~2.5倍程度と多めに残します。

 おかやま夢白桃については不受精果が残りやすいので結実を十分確認してから(満開後25日以降)摘果を行なってください。

晩霜対策

 開花が早くなった場合、晩霜害を受けやすくなります。特に敷きワラをしている場合、日中の地温の上昇が妨げられ、夜間の地熱の放出が少なくなるので、被害を助長します。また、春先の地温の上昇が抑えられるため、根の伸長が遅れ、初期生育不良の原因にもなります。樹冠下の除草を予めしておき、敷ワラは晩霜の危険性がなくなってからにしましょう

今月の防除例(作業防除暦より)