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地方の時代

 21世紀に入り日本の人口動向は、東京1局集中化と確実な人口の減少が進んでいます。このことは、地方の人口減少を加速させ、特に中山間地域の地域社会活動に支障をきたし、耕作地の維持を困難なものとしています。過去においては、東京への就学者の7割が出身地域ヘ就労していましたが、現在は2割程度までに減少している様相です。

 この文の<地方の時代>は、都市社会学の権威、磯村英一氏の書の一冊であり、その書では「国の文化・経済・政治を支えてきたのは地方であり、それは21世紀に向かっても変わらない」と記されています。この地方を持続するのは、中央集権的<縦割り社会>でなく、コミュニティ的<横割り社会の理念>である必要性を説いてあり、このことの実現には地方での就労人口の維持が第一の要件となります。

 国の統計では、平成28年の農業生産額は増加に転じ、農産物輸出額も1兆円に迫ろうとしている状況です。しかしながら、この地域で専業農家として就業することは農地面積、地形の条件もあり誰でも可能ではありませんが、中途での方策も含めて色々なスタイルの複合経営による就農・就業は可能であります。

 生活をする上で食〈自給できる〉と住まい〈土地〉は絶対条件であり、ネット社会の情報は都市と共有でき、都市へのアクセスが整備されている環境、それを満すのは地方であると考えます。

専務理事 仁熊 直樹

専務理事 仁熊 直樹