JAガンバレ農業!
【第76回】

総社市からの通い農業でびほくのモモを守る
~高梁市川上町 平松靖司さん~

(高梁市川上町)撮影日:平成30年1月12日
せん定をする平松さん

せん定をする平松さん

JA営農指導員(右)と相談する平松さん

JA営農指導員(右)と相談する平松さん

「びほくのモモを守りたい」と、岡山県総社市から地元の高梁市川上町へ通い農業でモモ作りをしているのは、平松靖司さん(65)。父が平成7年に始めたモモ作りを絶やすまいと、15年前に手伝いをはじめ、今では「清水白桃」を主力に「岡山夢白桃」など4品種を約15aで栽培しています。平成24年に退職後、現在も非常勤職員として総社市で勤務しているため、収穫最盛期には早朝から収穫と出荷作業を済ませ、自動車で約40分かけて仕事へと向かう日が続きます。仕事と農業の両立は容易いものではありませんが、高齢の両親を支えながら、「おいしいモモを作りたい」と意欲を燃やしています。90歳を過ぎてもなお現役で栽培管理に勤しむ父やJA営農指導員の指導を受けながら、せん定やかん水方法に工夫を凝らし、理想のモモを作るため日々栽培管理に余念がありません。

昨年7月の地元大学生のサッカーチームの収穫体験

昨年7月の地元大学生のサッカーチームの収穫体験

目指すのは、中玉で渋みのないおいしいモモ。単価のいい中玉を心がけて作ることで、びほく農協桃部会が取り組むJA全農おかやまとの契約販売のメリットを引き出しています。「契約販売なので、どの大きさが、単価がいいのかも明確で作りやすい。市場価格の影響も受けないため、毎年計算できる経営ができる」と平松さんは強調します。

丹精込めて作り上げた平松さんのモモ

丹精込めて作り上げた平松さんのモモ

その一方で、生産者の高齢化による部会の今後を危惧。高齢化と人口減少が進む中山間地のJA管内ではどの品目でも、この問題を抱えています。平松さんは、定年帰農者を機軸とした新規就農者の確保手段をJA営農指導員に提案しました。ひとつの方法として、若手職員をリクルーターに指定し、出身校に赴き募集活動を行い、成果を挙げた職員を奨励することで職員のやる気も引き出し、産地を活性化していくもの。もうひとつは、JA管内企業を訪問し、退職予定者をターゲットに栽培募集のチラシなどを配布するというもの。提案を受けた営農指導員は、「貴重な意見。農業改革が進む今、生産者の声に今まで以上に耳を傾け、意見を参考にしながら、実現可能な方法を模索していきたい」と話しました。平松さんも「優秀な後継者の確保が欠かせない。部会を通じてJAと方法を模索しながら、びほくのモモを守っていきたい」と先を見据えました。

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