JAガンバレ農業!
【第73回】

Iターン移住をきっかけに夏秋トマト農家へ
~高梁市備中町、余田信之助・寿美子さん~

(高梁市備中町)撮影日:平成28年7月13日(取材日:平成29年12月13日)
夏秋トマト栽培に意欲を燃やす余田さん夫婦

夏秋トマト栽培に意欲を燃やす余田さん夫婦

岡山県内トップの夏秋トマトの産地である、JAびほくに新天地を求め今年夏秋トマト農家になった若い夫婦がいます。JA管内でも夏秋トマト栽培がとりわけ盛んな高梁市備中町に東京から移住した、余田信之助さん(34)と寿美子さん(38)。今年初収穫を迎えた余田さんは、「初心者なので改善点も多く納得ができるものではなかったが、栽培への意欲はさらに増した年だった」と振り返ります。

JA営農指導員(左)から栽培管理について指導を受ける余田さん夫婦

JA営農指導員(左)から栽培管理について指導を受ける余田さん夫婦

余田さん夫婦は東京からのIターンですが、信之助さんは京都出身、寿美子さんは群馬出身で岡山県にも農業にも縁がありませんでした。2011年3月に発生した東日本大震災をきっかけに移住を決意。「晴れの国岡山」と称されるほど気候が安定し、移住事業に積極的な岡山県に惹かれました。「岡山県の中でも移住条件が充実していたのが、高梁市。空き家バンクの物件数や対応も手厚く魅力的」と寿美子さん。移住後近所の人から、余田さんの受け入れ農家である夏秋トマト農家、赤木敏明さん(79)を紹介され、農業への道を歩みだしました。元々農業に興味があった余田さん夫婦にとって、赤木さんとの出会いは、夏秋トマト農家への大きな一歩でした。ハウス施設の建設や養液土耕システムの導入など初期投資がかかる夏秋トマト栽培。興味はあっても資金面で踏みとどまっていた信之助さんは「赤木さんとの出会いがなければ農家になっていない。話を聞けば聞くほど、夏秋トマトや農業の魅力に引き込まれ、就農を決意した」と話します。

就農決意後は少しでも栽培技術や知識を習得しようと、選果場や先輩生産者農家で勉強を積み重ねました。夏の日差しと栽培管理に心が折れそうになりながらも、「自分たちがやっていることにトマトは応えてくれる。やりがいがある」と気持ちを引き締め栽培管理作業にあたりました。指導にあたっている赤木さんは「苦労は多かったと思うが、トマト産地を担う生産者として頑張ってもらいたい」と期待を寄せています。

先輩農家のみなさん。指導にあたる赤木さん(左から2番目)

先輩農家のみなさん。指導にあたる赤木さん
(左から2番目)

びほく農協トマト部会の目標である10aあたり収量11tに今年は届きませんでしたが、「気持ちを切り替え、一歩一歩収穫量を確実に増やしていきたい」と余田さん夫婦は見据えています。夏秋トマト栽培・農業は奥が深いと感じる中で、「やっと天職が見つかった気がする。周りに認めてもらう農家になるためにも、確実に作業をこなし着実に前進していきたい」と意欲を見せました。

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