JAガンバレ農業!
【第69回】

食卓から大地へ勤務先を転換しブドウ作り
~高梁市成羽町、松村信一朗さん・正子さん~

(高梁市成羽町)取材日:平成29年7月18日
収穫を間近に控え、生育を確認する松村さん

収穫を間近に控え、生育を確認する松村さん

「田舎暮らしがしたい」と食卓から大地へ勤務先を転換し、ブドウ作りに夫婦で挑戦しているのは高梁市成羽町の松村信一朗さん(43)と正子さん(33)。大阪の病院などの施設で約23年間調理師として働いてきた松村さんは、平成27年12月に高梁市成羽町に移住し農家になる道を歩み出しました。今年4月に就農を果たし、JA特産「ニューピオーネ」を主軸に約14aを作付し、来年までには約30aまで増反する計画で、今年自園地での初収穫を迎えます。

就農のきっかけは大阪で開かれたフェアに参加し、同地区に住む先輩移住者と出会ったことです。移住後は行政とJAなどが共同で開いているピオーネスクールや、先輩生産者のほ場で研修を重ねてきました。「先輩移住者や地域住民の人柄に心打たれたのが最大の要因だが、他産地とは比べものにならないJAびほくのブドウに非常に魅了された」と就農を決意した当時を松村さんは振り返ります。

同地区は葉タバコ栽培からの転換でブドウ栽培が盛んな地区。初収穫に向け、周りにいる多くの先輩生産者のアドバイスや、JA営農指導員の指導を受けながら作業を進めてきました。元々モノ作りが好きな松村さんは「やはり自分で商品を作ることに魅力を感じる」「今まで調理師として与えられた食材で商品を作ってきたが、今は食材を一から自分の手で作れる喜びを感じている」と充実感を見せます。

約3,000袋が収穫を迎える。

約3,000袋が収穫を迎える。

移住に関しても同地区では人農地プランを策定し、積極的に受入を行っています。同地区でブドウを栽培する沖島昭さん(74)は「本人や地域住民がどのように地域に溶け込んでいくかが課題だ」とし、「土地、資本、労力どれが欠けても農業はできないので、地域に根ざして頑張ってもらいたい」と応援します。松村さんも「この地区は活気があり地区のイベントなどを通じて、関わり合いが持てるようになった。地域住民とのつながりを大切にしながら、ブドウ栽培で生計がたてられるように早くなりたい」と展望しました。

今後濃い黒紫色へと変化するニューピオーネ

今後濃い黒紫色へと変化するニューピオーネ