営農講座

トマトトマト

備中総合センター 
信清 賢司 営農担当
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担当者

摘果の徹底と根を傷めない管理(2013年7月)

摘果の徹底と葉面散布

 気温の上昇とともに、着果負担が日々増し、草勢の低下を招きます。摘果は重要な管理作業ですので、今一度見直しましょう。1~2段は3果・3段は4果を目安とします。

 各段の一番花は奇形果や大きな変形果になりやすく、他の果実の肥大を阻害する事になりやすいので摘果します。

 また、この時期は日照量が不足し、花の充実が悪くなります。積極的に葉面散布を行い、花の質を高めましょう。(メリット赤300倍・ホップアップ300~500倍等)

高温対策と敷きワラ

 梅雨明けと共にハウスのビニールの褄やサイドは、できるだけ換気できるように開け放ち、通風を良くし、合わせて十分な敷きワラ・マルチ等で地温の上昇を制御し、根を保護します。

チャンス液の施用

 梅雨期は日照不足と低段の着果負担によって、根が弱っています。追肥の前にはチャンス液を施し、根の活性を高めておきましょう。(10a当り5㎏ または200~300倍・株当り500㏄・8月中旬まで7~10日おき)早朝の葉水の持ち方で、根の動きを判断します。葉水を持っていない時は、根が動いていない状況です。このような時に追肥をしても、更に根を傷め着果不良の原因になるので、注意しましょう。

かん水

 本格的なかん水は、3段花房開花の頃から行いますが、初期の草勢がうまくコントロールできた場合には幾分早くかん水を開始できます。7月になると、天候に関係なく毎日かん水し、梅雨明けに向けて徐々に量を増やします。高温乾燥期のかん水の目安は1株当り1日2.5~3リットルですが、早朝の葉水の状況で判断します。

追肥

 最初の追肥は3段花房の開花時に行います。(特に桃太郎サニーでは遅れないように注意してください)

 5段開花の頃から草勢が弱くなり、生長点が細くなっていきます。5段開花期の追肥は遅れないように施しますが、草勢が回復しなくてもむやみに追肥を行ってはいけません。草勢の回復を追肥だけに頼ることは危険です。まず、根の回復を図ることが重要です。最も重要な追肥は梅雨明けからで、7月20日、7月30日、8月10日頃に吸収の良い肥料を追肥し(キッポ青10a当たり5㎏ または液体ジャンプ10a当たり5㎏ )、この時期は、栄養生長ぎみに管理しましょう。

異常主茎の発生

 7月上旬には、異常主茎(メガネ)の発生が見られる事があります。異常主茎はチッソの過剰吸収で発生が助長されるため、発生前には樹勢が強く、発生後は急激に成長点が弱くなるので、栽培管理を困惑させる事となります。異常主茎が発生すると、生長点は細くなり樹勢が低下するので、早めに脇芽を確保するか、分枝した場合は早めに1本に整理し、即効性の肥料を少量与え、芯を早く伸ばす管理に努めます。

根を傷めない管理

 ほ場の過湿や乾燥、多量の追肥を行ったりして根を傷めると、梅雨明け後の高温期に樹勢の維持ができなくなります。根を傷めない事を重点的に栽培管理を行いましょう。