営農講座

トマトトマト

備中総合センター 
信清 賢司 営農担当
080-2911-9818
担当者

摘果は重要な管理作業です(2013年6月)

初期育成はおとなしく

 定稙後の管理の目的はスムーズな活着とおとなしい初期育成・健全な根と花芽づくりです。

 初期育成が旺盛になると、低段の小玉化・異常主枝の発生・病害発生の助長・追肥、かん水開始時期の遅れによる後半の収量低下などを招く恐れがあります。

 夏秋トマト栽培の基本は、定稙後の初期育成はおとなしく、梅雨時期には根を痛めないためのかん水・摘果等の管理作業を徹底すること。本格的に肥料を効かせ樹を作るのは梅雨明けからお盆まで、この時期に根が傷んでいないことが重要です。

かん水と敷きワラ

 活着後のかん水は控えめに管理し、1段花房開花後は草勢を見ながら少量かん水します。本格的なかん水は3段花房開花頃からとなります。空梅雨や初期育成がおとなしく調整ができた場合は、これより早い時期にかん水を開始できます。日照不足等で葉水が上がりにくい場合は、葉面散布(メリット赤等)や発根促進資材(チャンス液等)で補います。梅雨明け以前の敷きワラは、地温上昇を抑制し、根張りを悪くします。また、株元まで厚く敷きこむと思わぬ病害を助長することもあります。梅雨明けを待って行いましょう。

低段の確実な着果

 低段が確実に着果しないと栄養生長となり、その後の管理が複雑になります。1花房の内3~4花開花した頃、トーン処理します。処理前日には少量かん水し、花の活性を高めておきます。草勢が強い場合は、2段花房処理時からジベレリンを混用します。マルハナバチを利用する場合は、満開のタイミングに注意して放飼します。

 セイヨウマルハナバチは「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」に基づく特定外来生物に指定され、飼育等が原則として禁止されました。トマト等の施設栽培で受粉用昆虫としてセイヨウマルハナバチを利用する場合は、定められた条件を満たす逸出防止措置を講じ、飼育等について環境省の許可を得る必要があります。また、使用後のセイヨウマルハナバチは確実に処分する等、取り扱い方法についても、外来生物法に基づく基準を遵守することが必要です。

摘果の徹底

 摘果は、重要な管理作業です。1~2段は3果、3段は4果を目安に摘果し、秀品率の向上と根の負担を軽減し、後半の樹勢の確保を図ります。桃太郎サニーでは、後半の果実品質向上のため、特に重要な作業となります。

 1段目の摘果時期は、2段目の果実が大豆大に肥大した時期です。

追肥

 追肥の開始は3段花房開花の時期(桃太郎サニーでは3段花房開花直前)で、その後は徐々に樹勢を強めていきます。追肥は少量多回数で、根を傷めないように注意します。

病害防除

 梅雨時期は灰色カビ病や葉カビ病の発生の多い時期です。さらに、栄養生長型の場合は、疫病の発生も心配されます。発生前から予防散布に心がけましょう。