営農講座

ピオーネピオーネ

成羽総合センター 
継山 仁之 営農担当
090-7379-8896
担当者

樹の状態に応じた管理を(2017年10月)

 次年度へ向けて樹勢回復と維持強化のため、土づくり、施肥など樹の状態に応じた管理をしましょう。

土づくりの3つのポイント(図1)

 土づくりをする時の重要なポイントは、土の『物理性』『化学性』『生物性』改善を高めることです。

○物理性

 土の軟らかさや空気をどれくらい含んでいるかを表します。部分深耕をし通気性・透水性・保水性・保肥力を改善し、根が伸長しやすい土壌環境にしましょう。

○化学性

 土に含まれる栄養素の量とバランスを表し、施肥に関わります。土壌pH6~7が適し、値が高すぎたり低すぎたりすると発根量が少なくなり、肥料の吸収阻害など生育に影響します。定期的に土壌診断し、適した土壌改良資材を使い分けましょう。

○生物性

 土壌微生物の種類とバランスを表します。完熟堆肥などの有機物や土壌改良剤の投入で、土壌を団粒化し、通気性などを改善することで、微生物などが増え有機物・肥料の分解吸収に役立ちます。

(図1)理想的な土(3つのバランス)

基肥の施用

 基肥は、次作の発芽から収穫までの肥料成分を補給する施肥です。ピオーネなどの着色系ぶどうでは、顆粒軟化期以降に土壌中の窒素量が過多になっていると副梢の遅伸びや着色不良を引き起こしやすくなります。収穫直前に窒素量が残り過ぎないように過度な施用には注意しましょう。

土づくり・施用時期

 びほく地域での土づくり・基肥の施用時期は10~11月中頃が主体です。ぶどうの秋根は9~10月に発生が多く、11月に入り気温(地温)の低下(13度以下)で肥料の分解や根の活力が不足し、吸収が劣る場合があります。中北部地域では冷え込みが早いので、まだ収穫中であっても基肥の施用は10月中、遅くても11月上旬までには施用しましょう。

 また年内の発根量は少ないですが、次年度以降の細根増加に有効なので、土づくりは11月前半の時期までにしましょう。

かん水

 施肥をしても乾燥状態が続くと肥料の分解、吸収が遅れ思いどおりの肥効が得られません。また、部分深耕や中耕した部分は土壌が乾燥しやすくなります。降雨がない場合は、かん水しましょう。

今月の防除例(作業防除暦より)