営農講座

桃

営農生産部園芸課
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担当者

安定生産に向けた対策をしましょう(2017年10月)

 今月は、秋根の伸長も活発になり貯蔵養分も蓄える時期です。土づくりや早期落葉の防止に努めてください。

元肥の施用

 礼肥に続き、今月中に元肥の施肥もしましょう。施肥量については、地域や土壌条件、樹齢などにより変わってきますが、栽培基準に準じて行なってください。

○施用時期

 現在、化成肥料と有機質肥料との組み合わせで施肥設計をしています。有機質肥料の分解・肥効を早め、来年遅効きにならないようにするために、有機質肥料などの元肥は10月中下旬までに施用します。施用後は軽く土壌表面を中耕し、降雨のない場合はかん水し分解・肥効を高めてください。

○土壌のpH

 モモ園の土壌の適正pHは5.5~6です。石灰が過剰になり、pHが高くなりすぎると葉に異常が出たり落蕾症などの症状が発生することがあります。苦土セルカ・こうぼ堆肥などを連用している場合は、土壌酸度を確認して使用するようにしてください。

土壌管理

○土壌改良(表1・2)

 農薬散布や収穫作業などで園内に何度も入り、土壌もかなり硬く締まっていると思います。土壌改良はモモの樹勢や品質面で必要な作業です。細根が自由に伸長し、土壌下層部まで入ることで、土壌中の養水分を自由に吸収できる状態にするのが理想です。

 そのためには、有機物の投入や土壌深耕で土壌硬度を低くし、通気性・排水性・保水性を高めることが大切です。有効土層の深さが50cm以上、地下水位が地表面から100cm以下になるように土壌改良しましょう。

表1 物理性の改良目標(果樹栽培指針より)
表2 化学性の改良(果樹栽培指針より)

○土壌深耕・部分深耕

 土壌改良と合わせて、土壌深耕や部分深耕しましょう。傾斜地などの土壌は耕土も浅く、根群の分布も表層部に多くなり養水分の吸収も限られます。

 長雨の年は、停滞水の上昇や表土を洗い流し根が浮き出てくるなど湿干害を受けやすいので土壌深耕し、有効土層を深くする必要があります。土壌深耕にはダガーやかん注機などの簡易な道具でも応急的に対応できるので取り組みましょう。

せん孔細菌病対策

 今年もほ場によっては、せん孔細菌病が多発しました。毎年発生の多いほ場では収穫後の薬剤散布を徹底してください。作業防除暦ではボルドー液の散布が1回ですが、多発園では9月下旬と10月上旬に2回以上散布をしてください。また、防風対策・樹勢を強めに保つなど複合的な対策が必要です。

今月の防除例(作業防除暦より)