営農講座

桃

営農生産部園芸課
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担当者

せん定の見直しと改植の準備をしましょう(2016年2月)

 2月になると、地下部の活動が活発になってきます。今月はせん定の見直しと園地の乾燥に気をつけて管理をしましょう。

摘蕾

 初期生育の向上には摘蕾が有効です。2月中~下旬には根が活動を始め、花芽が膨らんできます。摘蕾は早すぎると花蕾がとれにくく、遅すぎても貯蔵養分の浪費になり、開花直前になると、また落としにくくなります。基本的には3月の作業ですが、開花までに一通りの作業が終わるように経営面積や樹勢・剪定方法に応じて計画的に作業してください。

せん定の見直し

 せん定は、見直せば見直すほど強せん定になりやすいため注意が必要ですが、重なった側枝などがある場合には修正が必要です。

苗木の植え付け

 モモの経済樹齢は約15年と短く、老木になるにつれ収量減・果実品質の低下や労働時間も多くなってきます。そのため、計画的に更新していく方が作業性や品質・収量の面でも得策と考えます。改植は、連作障害の対策をして行いましょう。

 今月の笑味ちゃんポイント

せん孔細菌病

 前年の病原菌の感染で開花期~落果期に、結果枝に春型枝病斑(スプリングキャンカー)が発生するんだ。発病した枝や葉は、発見次第除去・処分しよう。前年の伝染源が大きく影響して、降雨などで感染が広がるから降雨前の薬剤防除を心がけよう。

 病原菌は、葉や果実の気孔などの開口部、傷口から侵入するよ。風当たりの強いほ場では、防風ネット等で葉・枝の傷口を作らないようにして病原菌の飛散を防ごう!

 毎年発生の多いほ場では、防風対策・降雨前と収穫後の薬剤散布を徹底して複合的な予防も大切だよ。

枝病斑
発病葉
幼果の病斑
収穫期の病斑

写真:岡山県病害虫防除所提供

カイガラムシ

 見た目が同じで、防除適期が違う2種類のカイガラムシ(ウメシロカイガラムシ・クワシロカイガラムシ)が混在していることが分かったよ!どちらも通常の薬剤散布では効果はないけど、ふ化後数日以内なら防除の効果が出るんだ。

 一番防除効果が高いのが、1回目の幼虫発生時期だよ。ウメシロが5月上中旬頃、クワシロが5月中下旬頃なんだ。平成28年産の作業暦から両方のカイガラムシに対応できるけど、普及センターの調査を利用して、どのカイガラムシが多いか把握しよう。冬季の機械油乳剤の散布は効果が高いけど、樹勢が弱ることがあるよ。タワシでこすったり、多い枝を切除することも効果的だよ!