営農講座

水稲水稲

営農生産部農産課 
大場 裕典 営農担当
080-2944-5655
担当者

水稲栽培における水管理(2016年7月)

 “水稲”と呼ばれる様に、“水”管理は非常に重要です。今月は今後の水管理を中心にお話したいと思います。

中干し

 これからは『中干し』の時期となり、早生品種は6月下旬頃、中生品種は7月中旬頃が目安となります。目的としては、①無効分げつを抑制する、②根の活性化、③土を締めて、収穫時の機械作業性を向上させる等が期待できます。時期としては、必要茎数(分げつ数20本程度)確保出来た時期から行います。中干しを実施する期間は、ほ場条件により変わってきますが、通常は『足跡がつく程度~田面に小われの出来る程度』です。その後(中干しを終えて)走水程度から徐々に湛水状態に戻していきます。

 そして、幼穂形成期~出穂期にかけては、「水を切らさない」管理を基本としますが、時々、落水をして根に酸素を供給します。出穂期~開花期は浅水管理(水が必要な時期となります)とし、その後は、※間断かんがいとして、落水は出穂後30~35日を目安に行いましょう。

※間断かんがいとは…
湛水(=水を溜めること)と落水を数日ごとに繰り返す方法です。浅水程度に水を入れ、水がなくなってもすぐに水を入れず、1~2日程度待って再び水を入れます。長時間の湛水で根が老化するのを防ぎ、根に酸素を供給してやります。

*** ガス抜きについて ***

 分げつ期に、分げつが不揃いまたは葉色が落ちてきた事はありませんか?その場合「肥切れだろうか?」と追肥をする前にガスが沸いてないかまず確認してみましょう。足元からブクブク泡が出てくる場合は水を落とし、ガスを抜いてやると根が再び活性化し生育が戻ります。(注:水便利が良い場合)として、落水は出穂後30~35日を目安に行いましょう。

穂肥

 7月になるとそろそろ『穂肥』の時期になります。目的として①穂数と籾数を確保する②出穂後の登熟を向上させるの2つがあります。基本的に、一発肥料(セラコート等)を基肥に施用しているほ場では穂肥は不要ですが、それ以外は穂肥を施用します。施用のタイミング(1 回目)として、コシヒカリ等倒れやすい品種は出穂18~20日前、それ以外の品種は出穂20~25日前の時期に穂肥を施用します。出穂時期の目安となる幼穂形成具合を確認する方法は、平均的な株の中で一番長い茎を図1のように割って調べます。また、表1の品種別の穂肥時期と幼穂長を参考に穂肥を施用してください。

 穂肥施用量については、JA栽培暦や今までの施肥量等を考慮し実施しましょう。

図1 幼穂の確かめ方
表1 穂肥目安時期