営農講座

水稲水稲

営農生産部農産課 
大場 裕典 営農担当
080-2944-5655
担当者

田植え時期の留意点(2016年5月)

一発肥料について

 近年では、水稲栽培に用いる肥料として、「一発肥料」等の緩効性肥料を使用するケースが増えています。一発肥料とは、米作りに必要な肥料の全量を一回で施用できるように配合した省力的肥料のことです。また、品種によって使用する一発肥料の銘柄等が異なる場合もあるため、作付けする品種が何であるか、またその品種に適した一発肥料であるかをよく確認しましょう。(参考1)

参考1 一発肥料施肥量の例

 一発肥料を使用しない場合でも、使用する肥料の成分を勘案したうえで、適正量を施肥してください。

移植

 稲が過繁茂になると、無効分げつが多くなります。多くの苗を植え付けても、充実の良い穂がつく本数は限られるので、一株当たりの植え込み本数は4~5 本がベストです。育苗箱数は、補植用も含め多くても10a当たり20枚以内としてください。最近では疎植栽培(40~45 株/ 坪)を実施する方も増えてきていますが、収量は慣行栽培(60株/坪)と比較しても遜色ない結果が出ています。

 移植時期について、最近は移植時期が早くなる傾向がありますが、早生品種の「あきたこまち」や「コシヒカリ」でも、できるだけ5月15日以降の田植えが良いでしょう。移植時期が早すぎると、気温の高い時期が稲の登熟期と重なり、収穫調整した玄米に高温障害が発生する一因にもなります。高温障害の発現は、玄米が白く濁ったようになることで確認できますが、そのような整粒が多い場合、農産物検査時の等級が下がる要因にもなります。

 また、田植え後に葉色が出ず、稲がなかなか大きくならないといった相談を受けることが多々あります。このような場合、すぐに追肥をしてしまいがちですが、気温が低いことが原因の場合もあります。この場合、追肥をした後気温が一気に高くなると、葉色も極端に濃くなり、草型が乱れ病気にもかかりやすくなります。追肥をする前にご相談ください。

農薬の使用について

 除草剤や苗箱処理剤の使用に際しては、使用時期や使用回数には十分注意の上、ラベルに記載された内容に従って使用してください。特に「ダッシュワンフロアブル」等の液剤による除草剤については、登録内容の変更により、散布から移植までの間を7日間空けなければならなくなりました。

 また、JA育苗センターで購入した苗には、あらかじめ苗箱処理剤を施用していますので、二重散布は厳禁です。