営農講座

水稲水稲

営農生産部農産課 
大場 裕典 営農担当
080-2944-5655
担当者

基本が大切、米づくり(2016年3月)

堆肥施用の効果について

 堆肥の施用には、以下の二点の効果があります。先ず一点目は、植物の養分としての効果が期待され、主にはこの点において堆肥を施用されると思います。堆肥の養分が植物に吸収されるまでには微生物による分解等の一定の時間が必要となり、緩やかな肥効を示すこととなります。

 また二点目として、土壌の物理性、化学性を改善する働きもあります。堆肥を施用することで土壌が団粒構造となり、保水性が向上します。また、堆肥中に含まれる腐植により、肥料成分を保持する効果が期待されます。堆肥散布が可能であれば、ぜひ試してみてください。

土づくり肥料について

 水稲に限らず、作物栽培の基本は土づくりです。長年にわたり土づくり資材を施用していない場合には、「とれ太郎」や「ミネラルG」等の土づくり肥料の施用をおすすめします。土づくり肥料は、秋にワラ等をすき込む際に一緒に施用する場合と(秋施用)、春先の水田耕起時の施用、また基肥として他の化成肥料と一緒に施用する場合(春施用)とがありますが、基本的にはどちらでも肥効には影響ありませんが、追肥としての施用はできません。

種子更新

 稲の品種は、品種と品種の掛け合わせにより育種されています。その為、種継ぎを繰り返していると、品種の交雑等により品種の特性が十分に発揮できなくなる場合があります。その結果、品質や収量、食味の低下を招き、ひどい場合には米の格付検査時に異品種の混入を疑われる場合もあります。そのような事態を防ぐ為にも、種子更新は重要となります。

種子消毒

 種籾には、ばか苗病・いもち病・ごま葉枯病などの病原菌が付着している場合があります。また、イネシンガレセンチュウ病を引き起こすセンチュウが種籾の中に入り込んでいる場合があるので、これらの病害虫を予防する為に薬剤による種子消毒を徹底してください。薬剤の詳細については表1、表2を参照してください。

表1 種子消毒液の作り方(種籾5kgまで)
表2 使用薬剤の効果および使用濃度

育苗資材の消毒について

 育苗箱や催芽器等に病原菌が付着していると、立枯病の発生が懸念されます。立枯病の発生は毎年懸念され、相談も多い病気の一つです。

 特に前年に立枯病が発生した場合は、育苗資材の消毒を徹底してください。消毒には、「イチバン乳剤」を1000 倍液で使用します。