営農講座

水稲水稲

営農生産部農産課 
大場 裕典 営農担当
080-2944-5655
担当者

栽培管理のポイント(2015年7月)

中干しの必要性

 早生品種においては6月下旬頃、中生品種では7月中旬頃が中干しの時期となります。中干しを実施することで、無効分げつの抑制、根の活性化、倒伏防止等の効果が期待できます。

 中干しの程度や期間は、稲の生育状況を見ながら行いますが、目安としては出穂30日前までで、茎数が20 本程度になった時に実施します。5~7日程度干し、田面に小さな亀裂が入る程度とします。極端に強い中干しは稲を傷めますので注意してください。

雑草対策

 田植え前後の除草剤の効きが十分でなかった場合や遅くから雑草が発生した場合、有効な中期除草剤(表1参照)を遅れないように散布してください。

表1 雑草が残った場合の除草剤例

ケイ酸資材の施用

 出穂前約40日を目安にケイ酸加里等を施用することにより、根の発育を促進し、稲体を丈夫にします。また、近年発生が多い高温障害による乳白米の発生を軽減する効果も期待されます。

穂肥(追肥)

 穂肥は、経験と勘に頼った方法で行うのも一つの手法ですが、(表2)の施肥例に基づいて行うとより効果的です。ただし、基肥に一発肥料を施肥している場合、追肥は基本的に不要ですが、元肥での一発肥料の施肥量が極端に少なかった場合には、様子を見ながら若干の穂肥の施肥が必要な場合もあります。また、過繁茂傾向で葉色が濃い場合は、施肥量を減らすか穂肥を中止してください。

表2 穂肥施肥例

 また、実際に幼穂形成具合を確認する事で、追肥の判断の他に適切な水管理にも役立ちます。幼穂の確かめ方は(図1)を参照下さい。

図1 幼穂の確かめ方

病害虫防除

 いもち病については、梅雨の後半が特に天候不順の場合、要注意です。発生が懸念される場合は、発病初期までに薬剤散布します。また、補植用の置き苗は伝染源となりやすいので、速やかに除去してください。紋枯病については、分げつ最盛期以降、高温多湿の時が要注意です。また、多肥栽培であったり、前年も発病していた場合は発生が十分に懸念されますので、速やかに薬剤散布等で対応してください。害虫防除については、玄米の品質低下を招く主要因として一番多いのが、カメムシによる斑点米です。カメムシには様々な種類があり、特に「アカスジカスミカメ」は、体長約5ミリと非常に小さく、発見が難しいですが、発生の多いカメムシの一種です。

 暑い最中ですが出穂14日前までの畦畔草刈りを徹底し、各種混合剤等の体系的な散布による防除を実施してください。具体的な薬剤、使用時期については、JAびほく水稲栽培暦に記載していますので、ご参照ください。

 除草剤も含め各種農薬散布については、収穫前日数・使用回数等の使用基準の遵守をお願いします。使用方法が不明な場合は、必ず購入先等へお尋ねください。また栽培管理日誌への記帳を忘れずにお願いします。

アカスジカスミカメ