営農講座

水稲水稲

営農生産部農産課 
大場 裕典 営農担当
080-2944-5655
担当者

育苗のポイント(2013年4月)

①種子の準備

 ばか苗病が発生した圃場の籾は、種子として利用しないようにしてください。他にも種子伝染する病気としては、いもち病・ごま葉枯れ病・もみ枯れ細菌病・シンガレセンチュウ病などがあります。

②脱芒

 種子に芒や枝こうがあると種子が機械にかかり、播種精度が低下します。特にヒノヒカリは、枝こうが取れにくいので脱芒作業が大切です。

③選種(塩水選)

 充実していない種子は発芽力が劣り、苗の生育が不良となります。選種を徹底する事で、ばか苗病などの病害虫に侵された籾を除去する事ができます。塩水選に用いる比重液は、うるち米で1.14が目安となり、新鮮な生卵を浮かべ、横向きに浮いた卵の表面が水面から少し見えるくらいとします。塩水選後は、必ず水洗いをして下さい。

④種子消毒

 種子消毒については、先月号でもご案内した通り、稲作暦に基づいて確実に実施するよう心掛けて下さい。(種籾5キロ分で、水10リットルに対しスミチオン乳剤を10ミリリットル、テクリードCFLを50ミリリットル)

⑤浸種

 種子を一斉に発芽させるには、1粒1粒の種子が均一に水を吸収し、発芽の準備を整えさせる事が大切です。温度の高い水で浸種すると吸水の仕方、温度のかかり方、酸素の供給などが不均一となり、浸種中に発芽条件の良い所だけが早く発芽を始めてしまいます。均一に発芽させるには、やや低めの水温で徐々に吸水させる事が大切です。また、水温の上昇を抑える為、直射日光の当たる場所での浸種は控えて下さい。

⑥催芽

 出芽・苗立ちが悪いと苗の揃いも悪くなるため育苗管理が難しくなります。催芽が不十分な状態で播種すると、苗の揃いが悪くなります。特にコシヒカリやヒノヒカリは発芽しにくい品種なので、確実にハト胸状態に催芽させる事が大切です。

⑦出芽

 出芽長の長さによって苗の長さが左右されます。出芽長が長くなると、必ず徒長ぐせの苗となるので、育苗器での出芽長の調整やトンネルの開閉、ベタ張りシートの除去などの温度管理を確実に行うようにして下さい。

⑧緑化

 本葉第一葉が展開する頃までが緑化期間です。直射日光を避けて、遮光フィルムや寒冷紗等で遮光して下さい。期間は4~5日間で、温度は昼間で20~25度、夜間は15~20度を目安とします。

⑨硬化

 硬化期間は育苗の最終段階で、田植えまでの約10~15日間が目安となります。硬化の初期段階は緑化期の延長とし、後半は昼間の温度が15~22度、夜間は10度以下に下がらないように管理します。日中はトンネルを外して外気にさらし、夜間も硬化期間の初期を過ぎたら、低温時や強風時を除いて特に被覆する必要はないでしょう。潅水が過ぎると苗が徒長します。苗の状態を見ながらの潅水とし、根張りの良い健苗づくりに心掛けてください。